| ■飯村隆彦作品論集発刊
すでに英語版が先に出版されていますが、1960年代から最近に至る飯村隆彦の実験 映画、ビデオ・アート、マルチメディアなどについての評論集を自費出版しました。 ジョナス・メカス、石崎浩一郎、松本俊夫、ドニミク・ノゲ、西村智弘、マルコム・ レグライスなど28人の評者による国際的な飯村映像論。ライターはアメリカ、フラン ス、イギリス、ドイツ、イタリア、スウェーデン、日本とグローバルな広がりがある のが、大きな特色、書かれた内容も、作品分析からメディア論まで、広い範囲にわたっています。同じ作品評でも、それぞれ読み比べると、興味深い。飯村の作品研究に とって欠かせない資料で、巻末には詳細な作家ドキュメントもついています。A4版、 130頁で、購入希望者は飯村隆彦映像研究所まで、現金書留で、本代1,000円、郵送代 270円(合計1,270円)を同封の上、送り先を明記して申し込んで下さい。尚、英語版 も同一価格(1,000円)で日本版と一緒に申し込むと送料は無料です。(合計 2,270円)
http://www2.gol.com/users/iimura/Front.html
■パリ、アニエス・b画廊で個展
ジョナス・メカス(ニューヨークの実験映画作家)などメディアアートをサポート するパリのデザイナー、アニエス・bの大きな画廊で3月中旬、DVDによる個展が予定 されています。作品はすでにDVDのパッケージが発刊されている 「Seeing/Hearing/Speaking」(2003年)から一部をループ上映します。昨年、亡くな ったフランスの哲学者、ジャック・デリダの一文を引用するコンセプチュアルな映像 作品で、巨大な4面スクリーンに投映するマルチ・プロジェクションは同作品として は一昨年の神戸のKAVCセンターに続く試みです。デリダ論に1石を投じることになれ ば、と作家は期待しています。
尚、東京国際映画祭関連の「agnes b. invites Filmex」でも、昨年の11月23日に 飯村作品が招待上映されました。
パリの個展に先立って、ベルギーのゲントにあるEIHuisでもビデオ・インスタレー ション「THIS IS A CAMERA WHICH SHOOTS THIS」を3月19日からオープンします。ま た、同市のOFF OFF Art CINEMAでもビデオ上映(3月20日)、さらにフランス北部 Metz市でも上映(3月21日)が予定されています。
http://www.experimentalintermedia.be/www.artvideo.tv
■DVD「MA/間、A Japanese Concept」発刊
ニューヨークのメトロポリタン美術館の委嘱で制作された「間:竜安寺石庭の時/ 空間」(1989年)が、他に「間」に関わる作品を含めてDVDで近く発刊されます。3作 品とは、メトロポリタン美術館バージョンの「メーキング篇」のドキュメンタアリー 「THE MAKING OF <MA> IN RYOAN-JI」(1989年)と「アニメーション篇」のコンピュ ータ上で一筆画を試みた「MA:THE STONES HAVE MOVED」(2004年)、さらに、竜安寺 映画以前に制作された抽象映画「MA(INTERVALS)」(1975-78年)。それぞれ「間」を異なった観点から制作した作品で、特に「MA(Intervals)」は「間」の映画的な体験 の実現を試みたものです。このDVDについては,昨年の日本映像学会でも、<「間」を巡る4っつの映画>の演題で発表されました。
DVDはユーフォニック社との共同制 作。ご購入のお問い合わせは、飯村隆彦映像研究所、iimura@gol.comまで。
http://www2.gol.com/users/iimura/work/ma.html
■「The Collected Writings of Takahiko iimura」(英語)近刊
飯村隆彦の1960年代から,最近までの英文のエッセイとシナリオ、ダイアグラム、インタビューなどを集めた「The Collected Writings of Takahiko iimura」(飯村隆彦著作品集)が、アメリカのワイルド・サイド・プレスから近刊の予定(2005年春)です。なかには、アメリカの雑誌などに発表されて、日本語になっていない文章もあり、飯村隆彦作品論集とtもに、飯村の作品研究にとって必携の資料。B5版で
200頁近くあり、豊富な写真とダイアグラムで、視覚的にも楽しめる出版となっています。尚、この出版は同社が企画する実験映画作家シリーズの第1弾として出版されます。値段など未定。タイトルから検索すれば、Amazon.comから注文できる予定です。また、日本語版に興味をお持ちの出版社を探しています。
http://www.cinegraphic.net/sample_cover.jpg
■バーゼル映画祭でDVDインスタレーション
スイスのバーゼルでのビイパー映画/ビデオ/ニューメディア祭は前衛的な作品よるフェスティバルとして定評があり、ここで「Seeing/Hearing/Speaking」のDVDがインスタレーションとして招待上映されました。日本でヘ一部に「難解」との声もありますが、デリダの一文を引用した作品も、スイスでは難なく上映、作家もレクチャーを行って、受賞は逸したものの多くの反響を直接聞くことができました。
http://WWW.VIPER.CH
■60年代の「フィルム・アンデパンダン」の記事
ミニコミ誌ながら高度な内容で注目される「あいだ」(編集部tel.03-3976-7203)に連載中の西村智弘氏の「連載:日本実験映画史」、最近号(2004年12月、108号)は「フィルム・アンデパンダン」をとり上げ、戦後最初の作家による実験映画祭、フィルム・アンデパンダン(1964年)を詳しく紹介しました。
特に、映画祭のために出したマニフェストは「商業主義映画に対するフリー・シネマ、映画館で上映される・・・フィチュア映画に対するプライベート・フィルム」を宣言して、歴史的な出発点と記しています。このアンデパンダン・グループには飯村隆彦が言い出して、他に高林陽一、大林宣彦、ドナルド・リチー、金坂健二、佐藤重臣、石崎浩一郎などが参加していました。
■ニヒリスト映画祭で上映
アメリカに数多くなる映画祭の中でも、一風変わっているのが、「ニヒリス ト国際 映画祭」で、それもハリウッドとは目の先のサンタモニカで行われ、 飯村の「I am (Not) Seen」(2003年)が、上映(2004年12月3日)されまし た。映画祭のマニフェ ストも入選理由もないのも、ニヒリストらしいところ ですが「I am (Not) Seen」が ニヒリストの仲間入りしたことだけは確かのよ うです。なお、この作品、10ケ所近い 国際的な映画/ビデオ・フェスティバルで上映されています。
■香港ゲーム・プロジェクト
香港市立大学のIpYukyiu助教授の発案でホンコン・アーツ・カウンシルがサ ポート する「ゲーム」プロジェクトに他の9人の国際的に選ばれたアーティ ストとともに参 加します。ゲームをテーマにビデオ作品を作るプロジェクト で、ゲーム作家ではなく 実験映画/ビデオ作家に依頼するところが、コマー シャルとははずれた批評的な作品 を求めています。「あいうえおん六面相」 (1998年)のCD-ROM版でメタ・ゲームを制 作した実績(?)を買われてのこと かも知れません。
http://www2.gol.com/users/iimura/work/CD-ROMaiueonn.html
■日本実験映画プログラムにAi(Love)他
シカゴ大学のジョナサン.ホールとミシェル・ピューツが選んだ6つのプロ グラム からなる「日本の実験映画とビデオ、1955年から現在」に、飯村の映 画「Ai (Love)」(1962年)とビデオ「Double Portrait」(1973-87)、「I Love You」(1973-87)の3作品がニューヨークのアンソロジー・フィルム・ア ーカイブスで、12月11日に上映されました。日本の実験映画とビデオがニュ ーヨークでまとめて上映されるのは久しぶりとあって、会場には満員の観客 がつめかけたとのことです。上記のアイデ ンティティを問うビデオの2作品 も、1990年の飯村の同アーカイブスの個展以来の上映でし た。
http://www.anthologyfilmarchives.org/schedule/?start=2004-12-07&end=2004-12-14&submit=Search
■サンフランシスコで「Observer/Observed」
サンフランシスコ・アート・インスティチュートは、西海岸の実験映画作家 の先生 がたくさん教えていることで知られていますが、この大学が主催する フェスティバル はアメリカでも有数の実験映画祭です。特に他の映画祭とは 異なり、制作年を問 ず、古い作品も歓迎することは実験映画の実情を知 ている作家主催ならではのこ と。その2005年初頭のプログラムで、飯村の 「Observer/Observed」(1998年)のビデ オが久しぶりに上映されます(1月 29日)。ビデオの記号学を作品で実現した作品として、フランスの哲学者、 ダニエル・シャルルが「理論と実践が『相入相即』する作 品」と批評したも のです。
http://www2.gol.com/users/iimura/work/CD-ROMOB.html
■イスラエルで「Talking in New York」
ビデオアーティスト河合政之氏がプログラムした「日本のビデオ・アート」 に「Talking in New York」(1980年)が選ばれ、昨年11月18日、テルアビ ブ、11月19日 にエルサレムのそれぞれのシネマテークで上映されました。デ リダの言葉を引用しな がら、ニューヨーク市内で作家が自ら語る作品で、DVD「Seeing/Hearing/Speaking」 (2003年)にも所収のビデオです。
http://www.videozone.org.il
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