No.7 2004.6

I's Media Art News、第7号をお届けします。

飯村隆彦 e-mail:iimura@gol.com
http://www2.gol.com/users/iimura/homej.html


■映像学会で「間」4作品紹介

6月6日(日)3時55分から30分、東京工芸大学(地下鉄中野坂上下車5分、tel.03-5371-2708) において、開かれる日本映像学会で、新作の「MA: The Stones Have Moved」(2004年)を含む、4本の「間」の連作が紹介されます。最初は1975-77年制作の「MA (Intervals)」に始まり、その後、ニューヨークのメトロポリタン美術館委嘱の「間:竜安寺石庭の時/空間」(1989年)、その制作を撮影したメーキング作品「The Making of "Ma" in Ryoan-ji」(1989年)、そして最近作のコンピュータを使用したアニメーションによる上記作品。この一連のシリーズは、フランスの哲学者、ダニエル・シャルルや、作者のテキストと共に、近くDVD「Ma: A Japanese Concept」として発刊される予定。「間」を巡る4つの様相:美術、記録、アニメーション、抽象がひとつのDVDとして楽しめることになります。
(映像学会参加費、一般・学生500円、会員5,000円)
www.art.nihon-u.ac.jp/jasias

■武蔵美でビデオ・パフォーマンス

6月17日(木)、東京、小平市の武蔵野美術大学イメージライブラリー(tel.042-342-6072) で飯村の映画/ビデオ作品の収蔵を記念して、レクチャー/作品上映/パフォーマンスを開催します。同大学のイメージライブラリーは、実験映画やビデオアートの収集についても熱心で、今回も60年代初期の実験映画から最近のビデオアートまで、系統的にコレクションして学生と研究者の鑑賞と研究に供しています。パフォーマンスは、コンピュータ・ビデオ作品「あいうえおん六面相」を本人の実演と共に行なうもので、ニューヨークのライブ・ハウス、キッチンでも演じたことのあるビデオ・ライブです。www.musabi.ac.jp/

■東京工芸大でさよなら講義

「メディアアートの44年」と題して、6月30日(水)に4年間勤めた東京工芸大学の厚木キャンパスにおいて最終講義が行なわれます。1960年から数えて44年、8ミリ映画、16ミリ映画、ビデオ、コンピュータ(CD-ROM、DVD)とはげしく変わったメディアアートの歴史を回顧して、代表的な作品を上映しながらレクチャー。「メディアアートとは何か」の本質論にまでさかのぼっての議論を展開する予定です。また、授業は今年度いっぱい行なわれます。尚、退職後は大学などでの短期間の集中講義を考えており、興味のある方はご連絡願います。

■京都市立芸大でもレクチャー

7月7日(木)、京都市立芸大でも同大学でメディアアートを教える中井恒夫教授の招待により「国際的に見たメディアアート」と題して、アメリカとヨーロッパにおける20年以上の活動体験を基に、オノ・ヨーコやナム・ジュン・パイクなどの交流から、ニューヨークで一人で行なった実験映画やビデオアートの活動をエピソードを交えて話します。日本ではまだ認知度の低いメディア・アートも海外では既に市民権を得ており、インターネットの今日、日本だけが発表の場ではないメディアアートの現場を実践的に論じます。 
www2.kcua.ac.jp/course.html

■「60's Experiments」がDVDで

パリのRe:Voir から最初にビデオ(pal) として出され、日本でも発売され好評を得ている1960年代の実験映画の作品集(「くず」1962年、「Ai (Love)」1962年、「視姦について」1962年、「リリパット王国舞踏会」1964年)が、今度、ユーフォニック社との共同制作により、作品評と共に、DVDとして発刊されます。作品評にはジョナス・メカス、クリストフ・シャルル、スコット・マクドナルド、マルコム・レグライス、石崎浩一郎など、11人のライターによって、日/英語で記され、研究者にとっても、貴重な資料となるでしょう。購入希望者は裏面の飯村隆彦映像研究所にお問い合わせ下さい。
www2.gol.com/users/iimura/CD-ROM.html

■バークレーで個展と上映

サンフランシスコ対岸にあるバークレーは新しいアートと運動(ビートやヒッピーなど)の発祥地として有名ですが、このバークレーのカリフォルニア大学バークレーキャンパスにあるパシフィック・フィルム・アーカイブスで7月20日(火)に、実験映画とビデオアートの上映とレクチャーを行ないます。かつて70年代にも同アーカイブスで個展を開いており、今回は30年ぶりの再訪。このアーカイブスは日本映画の収集でも有名で、日本のメディア・アートにも大きな関心を寄せています。www.bampfa.berkeley.edu
さらに同じバークレーにあって、日本人のナカノ・ユーゾー氏がアート・ディレクターを務めるカラ・アート・インスティチュートでも昨年のアーティスト・レジデンシーの成果である「Ma: The Stones Have Moved」の展示/上映が7月22日(木)に始まります。同展は、8月22日まで開催されます。 www.kala.org

■作品批評集(英語)発刊

飯村隆彦の映画/ビデオ/CD-ROM/DVDなど、1960年代からの作品の批評集の増補版(英語)が発刊されました。すでに2001年に最初に自費出版されたものに、大幅に増補を行なって、日本では直接ふれる機会のなかった飯村隆彦作品の欧米(と日本)での評価を読むことができます。研究者には必携の文献です。ライターには、ジョナス・メカス、ダニエル・シャルル、ドミニック・ノゲーズ、ダリル・チン、山口勝弘、淺沼圭司など十数人が含まれ、本格的な批評が多いのが特長です。A4版、90頁。希望者は送料込み¥1,200.-を同封して飯村隆彦映像研究所にお申し込み下さい。
批評集のいくつかの論文はH.P.でも日/英語双方で読めます。
英語 www2.gol.com/users/iimura/Reviews.html
日本語 www2.gol.com/users/iimuiera/RevwsJ.html
尚、アメリカで「The Collected Writings of Takahiko iimura」(英文)の発刊も予定されています。

■Leonardo誌、DVD「Seeing/Hearing/Speaking」紹介(MIT Press)

ジャック・デリダの言葉を引用して制作されたDVD「Seeing/Hearing/Speaking」が、学術的に権威のあるMIT(マサチューセッツ・インスティテュート・オブ・テクノロジー)から発行されている芸術と科学の学術誌「Leonardo」の最近号(Vol.37 No1. 2004)に紹介されています。評者のフレッド・アンダーソンは「飯村隆彦が基本的に行なっていることは、言葉と視覚的な言説の両者の論理に応じる会話/断絶におけるひとつの空間的な論理を示すことにあるようだ」と理解を示しています。これは同DVDの「Leonardo」誌上での紹介の2度目、既にCD-ROM「あいうえおん六面相」、「オブザーバ/オブザーブド」などが取り上げられ、マルチメディア作品の全てが「Leonardo」誌上で紹介されたことになります。
尚、東京工芸大学紀要第9号(2003年)、第10号(2004年)とも「Seeing/Hearing/Speaking」とそのオープニング用に制作された「I am (Not) Seen」の写真アルバムを載せています。その抜き刷りを希望者にお送りしますので、送料(¥160)を切手で同封して飯村隆彦映像研究所にお送り下さい。(「作品批評集」購入の方には無料で同封します。)
英語 www2.gol.com/users/iimura/review/recentreviews.html
日本語 www2.gol.com/users/iimura/review/recentreviewsj.html

■最新の販売リストを送付
最新のDVD、ビデオ、カタログなどを記載した販売リストをお送りしますので、封筒に80円切手と自分の宛先を記入した封筒を同封の上、飯村隆彦映像研究所宛にお送り下さい。


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