No.10 2005.6

I's Media Art News、第10号をお届けします。
久しぶりに東京で上映とトークを行ないます(6月18日(土)@ナディッフ)ので、ご来訪をお待ちしています。

飯村隆彦 e-mail:iimura@gol.com


■NADiff(表参道)で「間」展/販売
現代アートの本やDVDの専門店としてよく知られている原宿・表参道のNADiff (tel. 3403-8814)で、新作DVD「MA/間、A Japanese Concept」の発刊を記念して、同スペース内で6月17日(金)〜7月10日(日)の間上映します。
このDVDはメトロポリタン美術館委嘱による竜安寺石庭の実験的なアート・フィルムをはじめ、今回のDVDのために制作したCG作品など4作品を含んでいます。
また、6月18日(土)5pmより作家によるアーティスト・トークもあり、新作DVDの他に今春パリ・アニエスbギャラリーで好評のDVD「あいうえおん六面相」(1993-2005)も上映します。店内には飯村コーナが設けられ、ビデオ、DVD、CD-ROM、カタログなど飯村作品を求めるにはめったにないチャンスです。また、美術雑誌「Bien」34号(8月末発売)にもこのDVDが紹介されます。
http://www.nadiff.com

■N.Y.の画廊でマルチメディア展
メカスやマイケル・スノウなど実験映画とメディアアートを扱う画廊として知られるニューヨークのマヤ・スタンダール画廊(tel.212/366-1549)のグル−プ展に飯村の「あいうえおん」の版画、ビデオ、CD-ROMなど6月2日から7月30日まで展示/上映されます。3月のパリでのアニエス b画廊にひきつづき、多様なメディアを組み合わせてのマルチメディア展です。夏休みにNYに出かける方は、是非、お立ち寄り下さい。
Maya Stendhal Gallery 545 W.20th St.N.Y. 10011
http://www.mayastendhalgallery.com

■アンソロジー・フィルム(N.Y.)で「くず」
ジョナス・メカスがディレクターを務めるニューヨークのアンソロジー・フィルム・アーカイブス(32 Second Ave. New York, tel.212.505.5181)で飯村の処女作「くず」(1962)が6月11日(土)8pmから上映されます。これは「アイ・アンド・イヤーコントロールド」という現代音楽とアヴァンギャルド映画の結合を特集するシリーズ、小杉武久が作曲した「くず」(1962)がその早い例として紹介されます。ミュージック・コンクリートによるこの小杉の音楽は国際的に見て現在でも注目されるオーディオ・テープ作品です。

■「イマージュ対自然」映画祭のオープニングに
マルセーユの「イマージュ対自然」映画祭は数多くあるフランスの映画祭の中でも、実験的なプログラムで知られる映画祭で、そのオープニング作品として飯村のDVD「MA/間、A Japanese Concept」(2004)と「Seeing/Hearing/Speaking」(2002)が選ばれました。作家も招待されて、6月28日から7月2日まで滞在して、フランスの映像作家たちと交流します。
前者は東京のNADiff(6/17〜7/10)でも紹介されるDVDで、竜安寺石庭をアバンギャルドの視点から制作したもの、後者はフランスの哲学者ジャック・デリダの言葉を実現したビデオ。この興味深い対照が観客にどう受けいれられるか大いに期待されるところです。

■「シネマ・ディフェラン」DVDに
パリの実験映画の映画祭「シネマ・ディフェラン」がその優秀作品を選んで発刊した「シネマ・ディフェラン」Vol.#1にビデオ「I am (Not) Seen」が選ばれ、批評を含む小冊子と共に送られてきました。実験映画のDVD化はパリでも盛んになっており、このような作品としては珍しく、既に200部売れたとのこと。下記で申し込めます。1部200ユーロ。
http://www.lowave.com
http://www.cjcinema.org

■ オニオン・シティ映画祭(シカゴ)でも
実験映画/ビデオに特化した映画祭としてユニークなシカゴでのオニオンシティ映画祭(6月11-19日)でも「I am (Not) Seen」が選ばれ、上映されます。このビデオのメッセージは、黒人と同じようにアメリカではアジア系アメリカ人はインビジブル (I am not seen)であり、にもかかわらず「私はあなた(白人)を見ている」(I see you)というものです。映像で作者のアジア系の顔と同時に「I am Not Seen」と「I See You」のテロップが急激な速度でくり返されるが、黒人の多いシカゴでどこまで伝わるか関心がもたれるところです。

■N.Y ビデオフェスティバルでも
有名なニューヨーク映画祭が開かれる同じリンカーン・センターで、一足先にニューヨーク・ビデオ・フェスティバル(7月27-31日)が開かれ、同じく「I am (Not) Seen」が上映されます。会場は数百人は入る大きな劇場で、ビデオフェスティバルでこれだけ人を集めるのはニューヨーク以外にはないでしょう。夏場だけに、観光客も含めて、たくさんの人が来場し、ビデオアートが、ニューヨークでは、今でも人気があることを物語っています。作者も参加して観客の質問に答えることになっています。また、同作品のデジタル・インターフェイスを行なった岩島民和氏と音楽担当の佐藤充氏も参加予定。
http://www.filmlinc.com

■ASK? 映画祭に「間」と「椅子」などの上映
銀座で実験映画/ビデオアートを継続的に展示/上映しているASK?画廊(tel.03-5524-0771)の恒例の夏の映画祭にDVD「MA/間、A Japanese Concept」、ビデオ処女作の「椅子」と「ブリンキング」(ともに1970年) が7/25−30日の間、招待上映されます。11:30am-7:00pm、日祝休廊、入場料500円、詳細はhttp://www.kb-net.com/ask

■ウィーンにアーティスト・レジデンシィ
東京の国際芸術交流実行委員会(代表浦田千夏子、Kuspace Tokyo)が主催するウィーンにおける1ヶ月のアーティスト・レジデンシィに選ばれ、10月15日から11月13日まで滞在します。この間、かつて映画作家のピーター・クーベルカが館長だったウィーンの映画美術館をはじめ、画廊での個展が予定されています。1970年代に同美術館で個展を行なって以来30年ぶり。ウィーンはヨーロッパでも有数の実験映画が盛んなところでもあり、飯村作品への反応が期待されます。
画廊ではビデオインスタレーション「As I See You See Me」とそのパフーマンスを発表予定です。
http://www.kuspace.org
また、6月3日〜9月11日のオーストリアのグラーツ(Kunsthaus Graz)で行なわれている「日本の知覚」展(キュレータ、伊藤俊治氏)には「ホワイト・カリグラフィ」(1967)、「視姦について」(1962)、「Ai (Love)」(1962)の3本の映画作品が出品されています。それぞれ60年代の実験映画の代表的作品です。
http://www.kunsthausgraz.at


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