「On Duration in Film (映画時間持続論)」








「私はジョン・ケージに彼の『4分33秒』(1952)について、そのコンセプチャルなタイトルについて尋ねた。時間それ自身がタイトルになっているからだ。彼は、時間だけではなく、空間をも意味するという。私は日本のコンセプトである「間」が、時/空間が切り離せない意味をもつコンセプトであると応えた。そして、1972年に制作した『2分46秒16コマ』はケージの作品に示唆されたものであることも。最初は1から24の数字が1コマ毎に、繰り返し、100フィートのフィルム上に書き込まれた。それは時間が距離を、とくにフィルムでは示す試みであった。」
ー飯村隆彦、ジュリアン・ロスによるインタービューより、2010年

「『1から60秒まで』がユティカ大学で1976年に上映された場合がそ良い例だ。数秒後に観客の多くは数が明確な順序にあり、数のあるフレームとは区別される暗いフィルム・リーダーの区間は、数自身とある特別な関係を持つことに、気づいた。私が話したり、見た誰もが時間の経過を敏感に感じ取り、シアターの中での飯村のフィルムの風格をもって、発展する映画を緊張して経験した。」
ースコット・マクドナルド、アフター・イメージ紙、1978年4月

「『1から60秒まで』(1 to 60 Seconds)で、飯村は驚くようなことを行っている。彼は時間をあらゆる具体的なつながりから抽象し、時間をスクリーン上に置く。観客はそこに、時間を見(探し)、経験する。
映画は1から60までの数以外、全て闇で、それらの数は個々に、画面に現われ、次の数が判明するまでの時間を秒によって示す。それぞれの数(但し最初のわずか[1のみ]を除いて)は1秒後に、それまでに過ぎた時間の総和の数が示される。したがってこれからどのくらい時間がかかるのか、これまでどの位の時間がかかったかが節目ごとに前もってわかることになる。あとは観客自身と暗いスクリーンがある。
ーポール ・ポジアーリ, Soho Weekly News, New York, 1974



<収録作品>(2 films, total 39 min.)
・2 Minutes 46 Seconds 16 Frames (100 feet)(1972/2010, 16mm/dvd, 8min. 33sec.)
1 To 60 Seconds(1973/2010, 16mm/dvd, 30min.30sec.)

ISBN:978-4-901181-44-0
5,250円(本体価格5,000円)(個人価格)
42,000円(本体価格40,000円)(ライブラリー価格)